自己破産前や後に過払い金が発覚した場合は請求できる?

自己破産をする際に全ての債務を調べますが、その時に過払い金があった場合は請求できるのでしょうか?

また自己破産後に過払い金が発覚した場合はどうなるのでしょうか?

自己破産前に過払い金請求は可能

自己破産の手続きを開始する前に過払い金の請求をすることは可能です。

過払い金は返還されるべきもので、今現在は手元になくても本来は自分の資産なのです。

自己破産の手続き上資産は全て申告することになっているのですが、自己破産前に見つかった過払い金も資産として計上します。

本来自己破産の際、財産は破産管財人に引き渡すものですが、破産手続きの進行のために財産を使用することはできます。

そのため、回収した過払い金は弁護士費用や予納金にあてることが出来ます。

その際注意しなくてはならないのが、過払い金が見つかったら返還請求をした上で、回収金額などを自己破産を申請する裁判所に報告する必要があります。

報告しない場合、免責不許可事由になってしまう恐れがあるためです。

弁護士や司法書士に依頼する場合は、基本的にそれらの手続きも行ってくれますので心配はいりません。

自己破産後に過払い金が発覚した場合は?

自己破産手続き開始前に債務は一通り調べているため、手続き後に見つかるケースは滅多にありませんが、稀に後から過払い金が発覚することもあります。

その場合は過払い金は新得財産になるため、破産者が自由に使える財産になります。

注意点としては、過払い金返還請求権の消滅時効は取引終了日から10年であるため、自己破産の免責確定日から10年以上経過してる場合は、もう自己破産当時の債権者に対しての過払い金請求ができなくなってしまうという点です。

また、信義則違反・権利濫用であるとして否定される恐れもあります。

具体的には自己破産の際に過払い金を清算しておくべきなのにも関わらず、免責後に請求を行うのは信義則違反に違反した行動だ、という貸金業者側の主張です。

  • 信義則違反
    契約者と業者でお互いに相手の信頼を裏切らないように行動をしなければならないというもの
  • 権利濫用
    権利を行使する際に、その正当な範囲を逸脱しているとして権利を否定すること

逆に自己破産時に過払い金を清算していたら債権者に配当されていたはずなのに、自己破産後に請求するのは権利濫用にあたる、という主張です。

しかし、これらの主張に関してはほとんどの事例で権利濫用にはあたらないという結論に終着しているため、あまり心配はいりません。

法律的には、以下のような点がポイントになります。

自己破産手続き中に、過払い金が発生していることを知っているのに敢えて隠していた事実がなければ、過払い金請求は認められる可能性が高いです。

しかし、上記のように業者側が渋ることもあるため、後から過払い金請求の手続きをする場合は弁護士や司法書士などの専門家に依頼することをおすすめします。

まとめ

自己破産後に過払い金が発覚すると、再度弁護士や司法書士に依頼する必要があります。

また、業者側と揉める可能性があるため、できるだけ自己破産前や手続き中に過払い金がないかを調べて請求しましょう。

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